GROWING GUIDE

🌱 ビカクシダの子株の外し方と増やし方

ビフルカツムやウィリンキー系のビカクシダは、株元や根から子株(pup)を出してどんどん増えます。子株を外して板付けすれば、親と同じ性質の株がもう一つ手に入る——ビカクシダ栽培のいちばん楽しい瞬間のひとつです。

親株の脇から顔を出した子株
イラストはイメージ図解です

外すタイミングの見極め

  • 子株に貯水葉が2〜3枚展開している — 葉が1枚だけの赤ちゃん株はまだ早い
  • 手のひらサイズ(10cm前後)以上 — 小さいほど外した後の管理が難しくなる
  • 子株自身の根が確認できる — 根なしで外すと活着率が大きく下がる
  • 季節は生育期(春〜初夏) — 外した後の回復が早い。真冬の作業は避ける

※グランデやリドレイのように子株をほとんど出さない「単頭種」もあります。それらを増やすには胞子培養で。

外し方の手順(4ステップ)

  1. 前日に水やりしておく

    水苔が湿っていると崩れにくく、根へのダメージも減ります。道具は清潔なナイフ(またはカッター)を用意。

  2. 子株の根の範囲を確認する

    子株の貯水葉を軽く持ち上げ、どこから根が出ているかを確認。親株の根茎とつながっている部分を探します。

  3. 水苔ごとナイフで切り分ける

    子株の根と周りの水苔をなるべく多く付けたまま、親とのつながりをナイフで切ります。子株の成長点(中心)を傷つけないよう、刃は親株側に向けて。

  4. すぐに板付けする

    外した子株は乾かさず、その日のうちに小さめの板へ。やり方は板付けガイドと同じです。根が少ない分、水苔は薄めに巻くのがコツ。

ナイフで子株を切り分ける
根と水苔をなるべく多く付けたまま切り分ける
外した子株を小さな板に板付け
外したその日のうちに小さな板へ板付け

外した後の管理

置き場所明るい日陰。直射日光と強風は避ける
湿度高めをキープ。乾燥する季節は葉水や透明袋をふんわり被せて保湿(蒸れない程度に)
水やり水苔を乾かしすぎない。小さい株ほど乾くのが早いので注意
活着まで1〜2ヶ月。新しい葉が動き出したら成功のサイン。肥料はそれまで不要
親株側切り口はそのままで自然に乾きます。えぐれた部分には水苔を軽く足しておく

⚠️ 失敗しやすいポイント

  • 小さすぎる子株を外す — かわいくてつい外したくなりますが、小さいほど枯れやすい。貯水葉2〜3枚まで待つ
  • 根を付けずに外す — 葉だけ切り取っても育ちません。必ず根ごと
  • 外してから放置 — 根がむき出しのまま乾くと一気に弱ります。即日板付け
  • 真冬・真夏の作業 — 回復力が落ちる時期の手術は失敗のもと
  • 成長点を傷つける — 子株も親株も、中心の成長点を切ると終わりです。刃の向きに注意

よく子株を出す品種

「増やす楽しみ」重視ならこのあたりが優秀です。